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陰陽の京 月風譚 黒方の鬼 [読書・本]

+渡瀬草一郎 メディアワークス文庫

 たぶん、電撃系列で唯一読んでいるシリーズ。
 陰陽の京の、外伝。

 貴年と吉平のちびっこコンビいた!
 この二人が実に心和むというか、子猫同士のじゃれあいを見ている気分。いやー、二人いるだけで電車乗り越したわ(笑)
 
 個人的には裏でニコニコさくさくどすどす暴れてるっぽい兼良のほうが気になったりもする。
 だけど、残念ながら兼良には「ひねくれ」が足りません(きっぱり)。何してんだろうこの人……。
 ツボだったのはどんな時が楽しそうかと問われた弟が「……厄介事が起きたとき」と……。
 厄介事が主食!(いや食えないから)
 それでもって、裏で大絶賛暗躍中なので、次があれば敵の罠にはまってみればいいと思う。 

相棒 season5 上 [読書・本]

+脚本・輿水泰弘 ほか ノベライズ・碇卯人 朝日出版

イタミンの、「ありがとう」の言えない性格が大爆発を起こした「剣聖」。
亀山よりも強い、ということそのものが、なんかいろんなごった煮感情の末のツンデレを形成している。
やはりこいつは亀山薫がいてこそ。
字面であっても「特命係の亀山ぁ~~~~」はいい。

亀山薫の隠された特技(?)、味の違いの分かる男。
そういえば薫ちゃんの舌は何度か事件を見破っている。

……もうそれ以外、感想なんて、ない(笑)

南極(人) [読書・本]

+京極夏彦 集英社
 ……。
 …………。
 ばっ……ばかばかしい……。それ以外に何を言えというのか……。
 ほめたたえますよあがめたてまつりますよ?

 ばかばかしいッ! って(笑)

チュウは忠臣蔵のチュウ [読書・本]

+田中啓文 文藝春秋
 忠臣蔵。有名なこの話のアレとそれをたがえて、それからあっちとこっちをこうやってみたら、とんでもないことになりましたといわんばかりの、それでもれっきとした「忠臣蔵」。講談調に始まり講談に終わる。
 ずずずーっとギャグと笑いで引っ張って、それでも八方まる……く納め……てない気もしなくもないけど、ま、ギャグだからいいか。これぞ田中節炸裂も炸裂。
 通勤電車の車内で読んでて笑い転げそうになる後半戦。
 忠臣蔵というと年末! な感じな昨今、いっそこれを年末年始にぶちかまして、笑い納めと初笑いにあててもいいんじゃないかな。

 すごい落とし方だけど。

富士見二丁目交響楽団 [読書・本]

+秋月こお 角川ルビー文庫
 シリーズ二冊目まで。
 ジャンルはさておいて、男性版・のだめカンタービレにもなれたと思う。心底そう思う。音楽描写はジャズミステリのあれにはかなわないが……十何年も前の作品なので比べないで置こう。
 十年くらい前からフジミは知っていた。読む気が無かっただけで(^^;)
 あちこち検索を掛けてみて、現在第六部……って、風の大陸ですかこれ(苦笑) 

亡羊の嘆 鬼籍通覧 / 本格ミステリ08 [読書・本]

+椹野道流 講談社ノベルズ
 四年ぶりの「奇談」。ひそかにいつ出るのかないつ出るのかなと待っていた。法医学教室というあんまり耳慣れない……こともない……舞台。本筋に関係のないところでいろいろ深く考えた。答えがあるとかないとかではなく、なんていうか、その、自分自身のあり方という面で。虚構の中で現実を見て、さらにそんな思考をしてしまう自分に凹。分からなくなったらその場所だけでも読み返そう、そう思う。

+本格ミステリ作家クラブ・編 講談社ノベルズ
 今年も出てきた短編集。普段手にしない作家を読めるチャンスなので楽しみの一つ。

鏡の向こうに落ちてみよう [読書・本]

+有栖川有栖 講談社
 エッセイ集四冊目。阪神タイガースのエッセイに、つい先日「カープはね、もはやそこに存在しているだけで充分なの! あとはどうでもいいの! そこにある、それがファンとしては一番重要!」というカープファンの雄叫びを聞いたばかりなせいか……ここにもほら……球団名は違えど、存在しているだけでもいいッ! といってる人がいるんだなぁとしみじみ感じました。愛ですねぇ。優勝とかAクラスだとかそんなものは二の次……ですよねそーですよね?
 ほか、台湾本ミスの話、映画の話、奥様との漫才のようなやり取り……。
 ミステリの感想でネタを割らないように、というのはこのブログでも気をつけているんですが……どきっとしました。もしネタ割ってたら……(冷汗)。そしてX論争。これ、まったく別のところで見かけたのですが、少なくとも自分は読むか読まないかですから……本格であるかどうか以前の問題でした。読んだからと言って何があるというわけでもないですし。で、結局このあたりのごたごたが嫌いで読んでません。
 あとあの事件のことも。ええまぁ……同じこと思いましたけどね、なんで引っかかるねん、と(笑)

別冊 図書館戦争Ⅰ [読書・本]

+有川 浩 アスキー・メディアワークス
 図書館戦争四冊のおまけ話(きっぱり)。エンディングで無事新婚生活な二人の、恋人期間を描くという今回。あんまり大きなことが出来ないらしい(そりゃま、でかい事件は本編だけで充分だろうなぁ)ので、小さな事件ばかりですが。
 甘いっつーか、ばカップルっつーか。そりゃどこまでも鈍感な手塚も気を使うわぁ!
 と思いつつ大爆笑してました。横隔膜が引きつりそうでした、っていうか、腹筋痛い(笑)
 ラブラブだけど、堂上も郁も自分の気持ちがしっかりしている分、本編よりも読めます。よーしいけいけつっぱしれー、とほとんど気分は特殊部隊の統率の取れたバカ騒ぎしてる隊員の気分で。
 いやほんと、好きだ嫌いだどーだこーだという一連の(恋愛ものにおいてもっとも重要な部分)は鬱陶しくて嫌いです。すっぱりしているほうがいい。とことん自分の気持ちに素直になってくれているほうがいい。
 
 で、1ということは2もあるわけで? 大人の事情って奴で(笑)

アイルランドの薔薇 / セリヌンティウスの舟 [読書・本]

「アイルランドの薔薇」 石持浅海・光文社文庫
 購入したのが04年9月。なんで覚えているかというと、文庫化したときに本屋でかる~く積み上げられてまして。気になったんです、あの頃まだ手当たり次第なところがあったから。でも読まなかった。のめり込めなかった。理由を探せば、まだ石持風味の本格に慣れてなかったわけで。読み初めから「ん、なんか重い」と思ってそのまま本棚に。
 今日丸々読んでみました。月日は怖ろしい。あっけなく読めた。なんだコレ。なんなんだコレ。嵐の山荘なのに、絶対的理由が凄いことになってんぞオイ。今読んでよかった。本当に今でよかった。あの頃だったらこの一冊でやめてたかもしれない。本棚の整理を一度しても、どこらへんに本を置いたかわかる辺り、やっぱり「読むべきときに現れる本」だったのだなぁと。

「セリヌンティウスの舟」 石持浅海・光文社カッパ・ノベルズ
 感動も度を越えると、何もいえなくなるのです。
 感動しました、って言うのは簡単なんです。
 しかしそれ以外の感想を言えと言われると、言葉に詰まる。
 だけど、この作品に関して言えば、ただ一つ……心が震えました。以上。


図書館戦争 [読書・本]

+有川浩・メディアワークス
 色恋沙汰なのに、爆笑することが多い。気になりますね、次はどんな笑いのネタをぶちまけるのかと思うと。頁を捲る手が止まらないというよりも、違うところに重点があるようです。
 小牧さんに限らず、誰もが「蹂躙されることを嫌う」部分というのを持っていると思います。それが人であれ場所であれモノであれ、そこだけは他人のどんな介入も受け付けない部分。かたくな過ぎるぐらいに頑固な小牧二正に、今回ばかりは頭が下がります。
 あんた……口先だけじゃなかったのか!!(なんということを)
 耳が聞こえにくい人々と、幾度か接する機会がありました。現在進行形で、あちらから接触するのを待っているのですが。接客業ですから。そのとき、彼らの姿は、私たちよりも輝いていて、生き生きとしていて、素敵な人生を歩まれているのだといつも思います。素敵な笑顔を見せてくれます。全く、関係ない、他人の私にですら。
 そんな彼らのことを思い出しながら、読みました。
 気がつかなかった、ごめん。
 この一言は、もっと私たちが発しなければならないようです。気がつけないことはまだまだ多いはず。
 私たちが、もっと歩み寄ろうとする努力をしなければなりません。何が違うということもない、彼らに言葉は通じます。笑います。怒ります。素直に、私たちに物事を教えてくれます。コミュニケーションは、言葉が通じ合うもの同士の特権ではないでしょうか。言葉でなくとも、身振りでも通じ合えるのではないでしょうか。
 ただ、何か凄いことをする必要はなくて、ちょっと手を差し伸べるだけでも、はるかに違う世界が目の前に開けるのではないか。そんなことを考えさせられます。小牧さんと、毬江さんの間に。

 とかたっくるしいことを思うと同時に。

 相変わらずの暴走で、笑い転げました。いいのかこんなんで。つーか。
 手塚兄は、どうも気に入らないキャラですが、なんか郁が面と向かって叩き潰しに掛かったのですっきりしました。
 ところで、図書館危機の「王子様、卒業」までで一くくりのような気がするのですが……あ、これは「王子様はあいつだった! どうなるどうする笠原郁!! 次週に、続く!!!」という煽りですかそうですか。
王子様、卒業と、図書館内乱でしこたま小牧さんに捧げた敬愛の念を、「王子様~」のラストで全部返せと思いました(爆)。笑うなよ。いや、笑ってもいいけど、横隔膜が引きつるまで笑うなよ。しかも引き笑いかよ。返せ。色々と返せ。というか言葉が乱れているぞ小牧(笑)
 しかし、こいつが笑っている理由が、彼女のためというのが良く解るんです。だって彼女が外界と通じる唯一の窓口として小牧さんを必要としているわけだし。そんな窓口がねぇ。怖い顔しているわけにもいかないし。
 でも笑いすぎだ。

 ところで。
 図書館に行きました。本を返し、新たに借り。近隣図書館との相互関係において、市区町村が違っていても借り出しは受けられるのかという質問をしました。図書館が出来た際に、どうも近隣図書館とサービスの融通を図っているようなのです、が。「そうですね、協定がありまして、住所を証明できるものがあれば……(以下略)」と丁寧に説明していただきました。……協定、という言葉に、過敏に反応(笑)

 あと、どうしても図書館戦争の舞台は、ここの図書館ではなく、地元の図書館になってしまいます……。事務室とか、資料室とか色々見せてもらったから……。


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