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首無の如き祟るもの [ミステリ]

+三津田信三 講談社文庫

以下、ネタが割れるかどうか謎ながらも呟く。

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猫丸先輩の演劇 [そのほか]

+O-MATSURI企画 merrymaker 第八回公演

 猫丸先輩の演劇。説明そのまま。
 原作は「50円玉20枚の謎」「日曜の夜は出たくない」「空中散歩者の最期」「寄生虫館の殺人」「猫の日の事件」。
 本筋が日曜の夜は出たくない、残る短編はまるで「場面転換」の如く登場する。
 見ていて、話があっちこっち飛んでいるはずなのに全くそれが苦にならない。凄い構成。
 ラストのあれもやられたッ!! と。
 あの話を演劇にアレンジするとああなるんですねぇ、納得納得。

 5人の猫丸先輩もすさまじい。猫と会話するかな普通(笑)
 一人くらいは……いなくてもいいや。後輩に「好奇心旺盛、神出鬼没」と恐れられている人間だから。
 猫の日の先輩が一番かわいかったんですが……あんなんで……三十路の童顔の男……。
 この話はオチに向かうにつれて「ああああああ(頭抱える苦悩)」が浮かび上がってくるので、騒動になった瞬間に「やっちゃったよ……」と現場責任者の悲哀を感じられてしまいます。なのにすっげぇ楽しそうなんだ騒動の中心にいる猫丸先輩。ほんと、すっげぇ楽しそうなんだ。
 この五編の中で一番楽しいだろうなぁ。
 いろんな意味で。
 猫缶猫缶。ひものひもの。

 ところで、何度でも言いたくなりますが、「ミステリ界唯一の童顔探偵」は違います。猫丸が最初だというのは承知していますが。残念なことに、童顔と評される探偵を、私二人ほど知ってます。ということはもっといるはずです(笑)
 いつもそう思う。

 演出やら何やらの細かい話は専門じゃないので脇によけるとして。
 とりあえずセリフの聴きとりにくさがありました。女役の女優(男役の女優もいた)さんたち、全般的にしゃべるのが早すぎる。何を言っているのか、むしろ分からなくなった。本筋にあまり関係ないしと思えばいいのだけれど、いやそれでもこれはちょっとと思う。カツゼツの問題なのか、本当に速いのか、それとも反響しているせいなのかは分からない。
 男優の声のほうは……気にならなかった。つまり、それなりに聴きとれていたということか。
 しかし、しゃべる速度はほとんど同じだったはず。
 ……ただ単純にセリフ量の違いな気がしてきたぞ……。 

陰陽の京 月風譚 黒方の鬼 [読書・本]

+渡瀬草一郎 メディアワークス文庫

 たぶん、電撃系列で唯一読んでいるシリーズ。
 陰陽の京の、外伝。

 貴年と吉平のちびっこコンビいた!
 この二人が実に心和むというか、子猫同士のじゃれあいを見ている気分。いやー、二人いるだけで電車乗り越したわ(笑)
 
 個人的には裏でニコニコさくさくどすどす暴れてるっぽい兼良のほうが気になったりもする。
 だけど、残念ながら兼良には「ひねくれ」が足りません(きっぱり)。何してんだろうこの人……。
 ツボだったのはどんな時が楽しそうかと問われた弟が「……厄介事が起きたとき」と……。
 厄介事が主食!(いや食えないから)
 それでもって、裏で大絶賛暗躍中なので、次があれば敵の罠にはまってみればいいと思う。 

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